銃・病原菌・鉄

この本はいろんなところで書評がかかれているので、各章のまとめだけ。

プロローグ
 歴史は、異なるひとびとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとの置かれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない。

1章
 各大陸で人類が出現した時期とその理由

2章
 ポリネシアの島々で、農耕民族のマオリ族が元は同じ民族であった狩猟採集民のモリオリ族を滅ぼした事実は、民族的(遺伝的な)な優劣が存在しないことを示す証拠となる。

3章
 スペイン人がインカ帝国を征服することができた直接的な要因は、銃・病原菌・鉄である。ではなぜ、スペイン人はそれを持つことができ、インカ帝国の人々は持たなかったのか?

4章
技術を発展させ軍事力を向上するには、兵器の開発を行うことができる職人などの、常時戦闘に従事できる兵隊が必要になる。それには定住することが必要だがそれには、食料生産を行うことができるかどうかが重要な鍵。

5章
農耕を始めることができた地域が、他の地域に一歩すすんで、鉄の生産を開始でき、家畜化を行い、各種病気に対する免疫も持つことができた。

6章
食料生産はいきなり始まったわけではなく、徐々に始まったと考えられ、最初は狩猟採集と食料生産の混在出会ったことも考えられる。人口の増加にともない、狩猟採集だけでは生活を支えきれなくなったり、食料対象の動物の数が少なくなるなど、複数の要因が重なって始まったと考えられる。

7章
食物の栽培化は、意識的にもしくはそれと知らずして人間が植物に遺伝的な変異を起こさせて自分たちの利用しやすいように変えてきた、という積み重ねである。

8章
栽培するのに価値がある自然種の存在にも大陸によって大きなばらつきがあった。アメリカ大陸には栽培可能なイネ科の植物の種類自体が少なかった。これに対して肥沃三日月地帯には豊富に存在していた。こうした自然種の存在のばらつきが食料生産の開始時期に大きく影響を与えた。

9章
家畜にしやすい動物でそうでない動物には明確な差がある。また大陸によって家畜化可能な草食動物の種類がどれだけいたかにも大きな差があった。

10章
東西方向の地理的広がりのほうが、南北方向の広がりに比べて気候の変動が少ない場合が多い。(同緯度のため)これが農作物の伝搬のスピードに影響を与えた。

11章
他種類の家畜を育ててきた地域に住む人の法が、多様な病原菌にさらされる確率が高く、それによって病原菌に対する免疫を獲得してきた。アメリカ大陸はヨーロッパ人が持ち込んだ病原気に対して、現地の人の免疫が全くない場合があり、急激な人口減少を引き起こした。