読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

お金は銀行に預けるな 勝間和代にもだまされるな

書評

勝間さんの本の特徴だと思うのだけど。

まず、前半で客観的な意見を説得力のある表現で展開し、読者の共感を得る。例えば、なぜならという言い回しの多用により、”勝間和代”はさまざまな情報を分析し、論理的で冷静な洞察力があると読者に思わせるのがうまい。

そして突然、対して裏付けのない、ただの主観にしか過ぎない意見が突然出てくる。しかし、それまでの論理的な展開により、読者は不自然さを感じないで、その主観をも受け入れてしまう。

よい例が、この本の投資信託だけが素人が手を出すべき最良の投資商品であるという主張や、10倍アップ勉強法で出てくるPanasonicLet'sノートを是非とも買え!とする主張である。

もちろんもう少し穏やかな表現だが、熱心にこの本を読んでいれば、読者はそうとらえざるをえない。
投資信託は必ずしもリスクのない商品ではない。この本では他の商品とのリスクの比較などまったくない。PanasonicのノートPCも他の会社の製品とも比較はない。10倍アップというタイトルは定量的だが、その本の中身は全く定性的である。

さらにこの本は、特にタイトルがひどい。お金は銀行に預けるなと言っているが、”勝間和代”は投資信託で利益を上げることができたのか?

会計コンサルティング時代にすでに高い給料をもらっているのだから、その時の知識をこのような形で焼きなおして、利益を得るべきではないと思う。

ただし、金融商品の種類について理解するには良い本。広告の入っていない金融商品のカタログと思えばよい。