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勝間批判とウェブ進化論をごった煮すると?「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」

「黄金の羽根」シリーズが有名な橘玲さんですが、どうやら勝間和代さんをはじめとする自己啓発論がお嫌いらしいです。



ナポレオンヒル、デール・カーネギー、そして7つの習慣の基本的な理念であr自分が変われば、目標は達成できるという考え方をこの本では否定しています。

そして人の人格や性格というのは遺伝で半分が決まり、残りの半分は子供たちがどの集団に属するかによって決まるという学説を支持しています。

もしも僕たちの人生が「やればできる」という仮説に拠っているならば、この仮説が否定されれば人生そのものが台無しになってしまう。それよりも、「やってもできない」という事実を認め、そのうえでどのように生きていくのかの「成功哲学」を作っていくべきなのだ。


こうなってしまうと能力開発のための努力なんて無意味という気がしてきますが、最後の最後で著者は答えを出しています。

あらゆる市場にニッチがあり、そこにはかっこいいとか好きとかの感覚を君と共有するひとたちが集まっている。君は彼らに引き寄せられると同時に引き寄せる魅力を持っているから、それを上手にビジネス化することで、「好きを仕事」にできる。

「好き」を仕事にしたいのなら、ビジネスモデルを自分で設計しなければならない。グーグルやアップルやamazonやその他さまざまな新時代のサービスが、そのためのインフラを用意してくれている。それを活用して幸福の新しい可能性を見つけられるかどうかは、君次第だ。

自分の好きを仕事にしなさい。と、IT技術の進化により流通コストは極限まで低下しているのだから。ニッチな市場のトップを取れば、喰うに困らない生活くらいはできるといことです。


あれ、これってあの言葉と似ていないか・・・?

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか 梅田 望夫

物事がうまくいかず、悔しい思いをすることも人生では多々ある。そんなときは「いずれ幸福に暮らすことが最高の復讐だ」「幸福とは、いつか自分が好きを貫いて生きている状態になることだ」とでも思って「負のエネルギー」を「正のエネルギー」に変え、「好きを貫く」長期戦を生きてほしいと思う。

好きを仕事にするといっても、それから稼ぐには相当の努力が必要じゃないでしょうか。


IT技術で流通コストがさがったとしてもそれから恩恵を受けるためには、web系の知識が相当必要でしょうし、最初の数年はほとんど稼げない状態になるのでしょう。


好きを仕事にするためにも努力し続けることは必要なのだから、結局自己啓発が必要なのではないでしょうか?


少し矛盾した結論になってしまっているのが残念な感じがしました。


ただし参考文献の数が多く、自己啓発本が色々紹介されているので、読みたい本を探すためにはとてもいい本です。


巻末に参考文献が一覧になっているともっといいのですが。


この本で紹介されていて、一番読みたくなった本はこちら。