Google Pixel 3の新機能Night sightを正しく恐れる!

最近発売されたGoogleのPixel 3で撮ったNight Sightの写真が人気です。
 
FacebookTwitterにアップされた写真を見ると確かにすごいです。これがスマホのカメラか!!とビビること多々。
 
普通夜景を撮るときに発生してしまうノイズも抑えられているし、広角レンズによる歪みもうまく補正されているように見えます。写真の四隅をみても収差やパープルフリンジさえ起きているようには見えません、、。
 
もうスマホで一眼レフのレベルと同等じゃないですか?いや、もうそのレベルを越えた?
 
2018年はNikonCanonでもフルサイズのミラーレスカメラが登場しました。ますますカメラの選択肢が増えてきている中での、このGoogle Pixel3のカメラの登場はなんとも悩ましい。ちっこいレンズとセンサーが、フルサイズカメラの描写を超えるかも???
 
じゃあ、もうちゃんとした一眼レフとかで写真を撮る理由なんかないのかー?かというと、それはナイ!!と信じてます。
 
Google Pixel3のカメラが技術的になにを成し遂げたのかを読みときながら、その理由を説明してみます。
 
Google AI Blogで公開されている内容をものすごく簡単にいえば、数秒のうちに何十枚も写真を撮影し、それらの画像を機械学習のモデルのインプット情報として使います。結果の写真は、手振れを押さえ、長時間露光を行ったのと同じような光を再現し、かつ自然なホワイトバランスで仕上げてくれるというものです。
 
これはまるで、高性能の一眼レフと三脚を使って、露出を複数変更して撮った写真を、専用の加工ソフトを使って合成したHDR画像のような写真です。それが簡単に誰でも写せるようになったということ。スマホだけで。
 
なんだそれだけか、と思うかもしれませんが、これは技術を駆使して撮った写真はいずれ機械に完コピされるということを意味していますよね。
 
そうなると、では次に何が完コピされるかはいくつか想像がつきます。例えば星空の写真。星景写真と言われると風景写真の領域ですね。
 
いままでは完璧な気象条件とあわせて、星空を写すのに特化した技術が必要でした。大きなセンサーのカメラ、頑丈な三脚、ミラーアップやリモートレリーズを使って、シャターブレも極限まで抑える等々、、。
 
ところが星の動きは完全に予測ができるものです。撮影日時と緯度経度、あとはレンズがどこを向いてるかインプットすれば、過去の星空画像と組み合わせて、自然や星空をつくり出すことができそうです。星の軌跡を撮るための比較明合成も、何枚も写真をとらなくても、星の動きは予測できるので、これも実現できそうです。
 
1つのカメラアプリに中に全部の星の情報を詰め込むことは、容量の観点から現実的ではないので、おそらく通信させて機械学習APIサービスから画像は取得することになると思いますが、スマホにはそもそも通信機能がついているのでこれも問題ありません。
 
このように、やはり技術を駆使して撮る写真は簡単に完コピされてしまいそうです。
 
いや!簡単には真似できない技術もあるという反論があるかもしれません!。たとえばライティング。
長年培ったモデルを美しく取るための最適なライティング。これはスマホのカメラなんかに負けるか!と思うかもしれなません。
 
でもアルファ碁の成果はどうでしょう。世界で最高の頭脳を打ち破ったのが機械学習の成果です。
 
普通のカメラマンが持つライティング技術って、いくらすごくても世界最高レベルとはいえないですよね?だとしたらスマホがそれを破るのは残念ながら時間の問題です。
 
実際にはただのスマホアプリと戦いなのではなくて、Googleが持つ膨大なコンピュータリソースで学習させた機械学習のモデルが相手だということは忘れちゃダメです。
 
単に美しい、よく写っている写真を撮るための技術は、機械学習が人間を超え始めていることをGoogle Pixel 3は証明しました。
 
技術で太刀打ちできないなら、残るは感性しかありません。写真を単なる記録以上のものと考えているなら、技術を磨くよりセンスを磨く方に投資したほうがいいです。
 
最近若い人の間でフィルムカメラが流行っていますが、おそらくカメラ=スマホという世代の人たちです。自然とスマホのカメラでは実現できそうには無いなにか?を求めてフィルムカメラに手を出しているのかもしれません。逆にカメラのセンサーサイズがー、手ブレ機能がー、という議論はもう自体遅れになってしまったということでしょうかね。
 
というわけでカメラメーカーの皆さん、いま資金を投資するならフィルムカメラですよw!
 
あえて一眼レフやちゃんとしたカメラで写真を撮る意味。それは自分の感性を載せることができるカメラであるかどうかです。スペックや性能じゃないんですよね。
 
じゃあ、感性を磨くには、、、これを語るにはまだまだ自分は経験不足ですw